加藤尚子ピアノリサイタル

創案:協奏曲をリサイタルのプログラムに

2025/9/23(祝) 13:30 p.m.
武蔵野文化会館小ホール

ピアノ協奏曲のリハーサル環境を最適化する

ピアノ協奏曲って誰のものなの?オーケストラ、室内楽形式、2台ピアノで披露されるけれど、ピアニストのソロリサイタルのプログラムにはなりませんよね。普通は・・・。

  • 友人に第2ピアノを依頼、または全部ひとりで弾く
  • カラオケ音源があれば一応使ってみるけれど・・・
  • 私専用のオーケストラ伴奏をデジタルで作ってもらう
  • 本来はピアニストの練習用に考案しましたが、デモンストレーションとしてリサイタルでピアノ協奏曲を弾いてしまおう、という提案をする演奏会です。

演奏者

Performer

加藤尚子

Pianist

東京出身。5歳よりピアノを始める。武蔵野音楽大学声楽科卒業、同大大学院音楽教育専攻修了、同大特修科ピアノ専攻修了。ピアノをE.アシュケナージ、L.シモン、B.ツァック、伊東京子に師事。第39回家永ピアノオーディション合格。第9回及び第15回ベーテン音楽コンクールピアノ部門第1位。第2回Blue-tピアノコンチェルトコンクール優勝。他コンクールにて多数受賞。オーストラリアのゴールドコースト、ブリスベン総領事館公邸にてリサイタルを開催。幼少から通うカトリック下井草教会の正オルガニスト。日本演奏連盟会員。

ミヒャエル・ナナサコフ

Manipulator

コンピューターと自動演奏ピアノを用いてバーチャル・ピアニストとして1991年から活動。Bach-Stradal、Chopin-Godowsky(全曲), Rachmaninoff Piano concerto(2Pf)全曲等の超絶技巧ピアノ編曲の録音を行い、これまで20枚以上のCDを制作。Apple, Spotify, amazon等で配信中。今回の「創案:協奏曲をリサイタルのプログラムに」は加藤尚子と共に2023年から取り組み、レパートリー拡張中。DAWと6つのスピーカーという小さなシステムでピアニストの協奏曲練習環境最適化を提案する。

optimize the collaboration

協演を最適化する

01

最適な演奏にするための打ち合わせ

オーケストラは当然2台ピアノ版ではなく、また大きな音像の中でのアンサンブルとしてテンポやタイミングの打合せをしておく必要があります。

02

小ホール舞台やリハーサル室でも

各楽器の音が聞こえてくる方向、それぞれの楽器の発音タイミングに慣れておくことは、これから世に出て行くピアニストにとって有益です。

03

ピアノ練習室に持ち込むことも

ノートパソコン・オーディオインターフェース・DAWと6つのスピーカーを使用する小規模なシステムなので、広くないスペースでも実現可能です。

ヴァーチャルオーケストラ

ピアノ協奏曲を弾こう

ピアニスト自身が望むオーケストラパートと練習

Michael Nanasakov

協奏曲用のカラオケ音源を使えば近いことは可能でしょうが、自分の望むテンポやタイミングとは限りません。まずはそのニュアンスをナナサコフと打ち合わせて自分専用のオケパートを作成。また管楽器パート、弦楽器のみ、任意の楽器だけとのアンサンブルが可能です。

  • It would be possible to get close if you use a karaoke source for concertos, but it may not be the tempo or timing you want. Firstly, you can discuss these nuances with Nanasakov and create the orchestra part. It is also possible to ensemble with wind parts, strings only, or just any instrument.

「指揮者との打合せ」を模した、細部の調整

Michael Nanasakov

主にテンポとタイミングについて打ち合わせをして、アンサンブルの練習をします。しかしこのシステムを使った本番でも同様にfixedなので、気分が高揚してその場の雰囲気で弾くのはNG。現実のオケならグチャグチャになっても、またどこかで合わせてもらえるだろうと期待するのは「淡い期待」です。最適な演奏にするための打ち合わせなので、お約束通りにやりましょう。

We mainly discuss tempo and timing and practise ensemble work. However, as the performance using this system is equally FIXED, it is not a good idea to get excited and play in the moment; it is a ‘faint hope’ to expect that a real orchestra would be able to match you again somewhere else, even if you mess up. The meeting is for optimal performance, so do what you promised.

数年後にパブリックドメインとして全公開予定

Michael Nanasakov

しばらくはナナサコフがピアニストをアシストして活動し、数年後に制作中の曲も含めて全データをパブリックドメインにする予定です。それを前提に、無料版のソフトウェアと安価な機材で実現できる仕様にしています。

Nanasakov will assist the pianist for a while, and after a few years all the data, including the songs in production, will be put into the public domain. On this basis, the specifications are designed to be achievable with a free version of the software and inexpensive equipment.

ピアノなし、オーケストラのみ

Audio sample

Rachmaninoff: No. 2, 1st. mov.

Prokofiev: No. 3, 1st. mov.

Gershwin: Rhapsody in blue

Concert Hall

武蔵野市民文化会館小ホール



武蔵野市民文化会館小ホール

東京都武蔵野市中町3丁目9番11号

演奏会日時 :

2025/9/23 13:30p.m.(開場13:00p.m.)