Tchaikovsky Symphony No. 4, 4th movement (2 pianos 8 hands)

Michael Nanasakov
April 10, 2021チャイコフスキー交響曲第4番第4楽章 ピアノ2台8手編曲版(E. ランガー)
第4楽章 Finale: Allegro con fuoco
ヘ長調、自由なロンド形式。
この楽章の冒頭部分は、突然華々しいトゥッティで開始される。そしてすぐに副主題の提示へ移る。コントラストがはっきりしており、高揚感が素晴らしい。
チャイコフスキーがパトロンのフォン・メック夫人に宛てた書簡では、「この世は暗黒だけではなく、この楽章で示されているように多くの素朴な人間の喜びがある。たとえ我々は馴染めずとも、その喜びの存在を認め、悲しみを克服するために生き続けることができる」としている。すべりだしのロンドの主題で打ちあがる花火の爆発は曲中に三度登場する。続く部分も活発だがやがて曲調が静かになる。そしてロンドが現れるたびに高揚してはまた落ち着きを取り戻し、終盤に第一楽章のファンファーレの再来、終結部では長調で力強く曲を終える、というように「苦悩から喜びの勝利へ」「暗から明へ」のパターンだ。
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